接骨院てどんなとこ?
みなさんがお住まいの地域にも接骨院が何件かあると思います。
一度も行ったことがない方は、どんな事をするのかまったくわからないと思います。
怖そうな先生がいて、骨をバキバキ鳴らされて・・・ 以前、当院に初めて来院された患者様が、そんな風に想像していたとをお聞きし、思わず笑ってしまいました。
接骨院は何をするところ・・・?と言うと、「身体の痛みを治療する」ところなのです。
日常生活の中では、様々なケガがつきものです。
転んで足をひねったり、ぎっくり腰になってしまったり、スポーツで肉離れになったり・・・・ これらの急性・亜急性疾患のケガの治療を行うのが接骨院なのです。
接骨院では健康保険を使うことができる為、病院や整形外科と同じように思われている患者様も見えますが、実はレントゲン検査や手術、投薬をすることはできません。
接骨院で治療できるのは、捻挫・打撲・挫傷・骨折・脱臼の5つだけに限られています。
(骨折・脱臼の後療は医師の同意が必要になります。)
では、接骨院ってどういう治療をするの?
人間の体に本来備わっている「自然治癒能力」を最大限に活かす施術を行います。
広義で治療といいますが、柔道整復術では施術と言います。
手技療法や物理療法を組み合わせ、手技をメインとした丁寧な治療を行います。
「薬の副作用が気になる」、「レントゲンの放射線をなるべく浴びたくない」 ということであれば、接骨院での施術をオススメいたします。
どうすれば接骨院の先生になれるんでしょうか?
接骨院を開業するには「柔道整復師」という国家資格が必要となります。
厚生労働大臣認可の専門学校や大学で専門知識を身につけ、さらに国家試験に合格しないと 免許がもらえませんし柔道整復師も名乗ることはできません。
整体と何がちがうのですか?
整体には治療の制限がありませんし、国家資格ではない為健康保険は使えません。
また、数か月程度の研修で開業することが可能ですので危険が伴います。
無理やり骨を鳴らしたり、力まかせにマッサージをしたとの事で、事故も多数報告されています。
腕の良い方も中には見えますが、あくまで自己責任となります。
病院・整形外科、整体との違い
各院それぞれの違いや特徴を分かり易く表にまとめました。
接骨院 | 病院・整形外科 | 整体院 | |
資格 | 柔道整復師 (国家資格) |
医師 (国家資格) |
民間資格 |
各種保険取扱い | ○ | ○ | × |
レントゲンやMRIでの画像診断 | × | ○ | × |
痛み止めや湿布などの処方・投薬ができる | × | ○ | × |
患部だけでなく部位全体を診て治療を行う | ○ | × | ○ |
待ち時間が短い(予約制が多い) | ○ | × | ○ |
治療時間 | 30~40分 | 数分 | 45分~1時間 |
先生との距離が近い | ○ | × | ○ |
※健康保険を使用する場合、接骨院に通院しながら同じ部位での病院・整形外科での併療はできません。
また、接骨院同士の併療もできません。